-　ちょっと言いたくなる京都通　-　1/18号　【伊藤久右衛門】

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このメルマガでは奥深い京都の良さや、
京都の人も知らない情報を
わかりやすく紐解いていきます。
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ご愛読誠にありがとうございます。
伊藤久右衛門の野上です。

源氏物語ミュージアムにて、新しい企画展
『江戸の源氏物語　よむ・みる・あそぶ』が開催されています。

江戸時代の人たちが親しんだ「源氏物語」の世界を
往来物、錦絵、かるた、双六などを通して紹介されています。

この企画展は2月16日まで。
難しい古典作品を読むのはちょっと…という方でも、
色鮮やかなかるたなど、見ているだけで楽しめるのではないでしょうか。

今回は、平成26年に50周年を迎える、
京都のランドマークタワー『京都タワー』の魅力をご紹介していきます。

京都駅の北側、烏丸中央口を出たところにそびえ立つ「京都タワー」。

この京都を象徴するランドマークタワーが完成したのは、東海道新幹線誕生と同じ昭和39年12月。

高度経済成長期でのことで、日本中が東京オリンピックで沸いた年です。

その後、京都で最も高い建物として長年愛され、ちょうど今年で開業50周年の節目を迎えます。

その姿はろうそくがモチーフだと言われることもありますが、本来は「海のない京都の街を照らす灯台」をイメージしたもの。

市内の瓦屋根が海の波に見立てられています。

タワーの高さは地上131m。

この数字に特別な意味はありませんが、建設当時の京都市の人口が131万人だったからだと、後付けで言われることもあるようです。

このタワー、非常に個性的な構造をしています。タワーの土台が地下3階、地上9階建のビルの上に立っているのです。

約800トンの重さがビルに負担にならないよう、エッフェル塔や東京タワーなどの鉄塔タイプとは違い、「モノコック構造（応力外被構造）」が世界で初めて採用されました。

これは鉄骨の骨組を一切使わず、厚さ20mmほどの特殊鋼でできた円筒を溶接でつないで積み上げたもの。

当時としてはかなり画期的な工法でした。

軽い構造なので、ビルの上に建てるのに適しており、例えるなら飛行機や船、生き物ではカニやエビなどと同じ仕組みなのだそうです。

来場者数は1日平均約1000〜1500人、年間約50万人にのぼり、ゴールデンウィークやお盆の時期になると一日の来場者数はその3.4倍にもなります。

開業50周年の今年、通算2900万人目の来場者をお祝いする日も近そうです。

昨年に内装や展望専用エレベーターがリニューアルされ、塔自体も再塗装されたことで、京都タワーは一際白く輝きを放っています。

では、塔の上に上がってみましょう。

まず建物1階の名店街には京菓子店や漬物店が立ち並び、観光客や修学旅行生で賑わっています。

展望券売り場でチケットを購入し、エレベーターで11階へ。

そこから専用の展望エレベーターに乗り換えます。

2台のエレベーターがあり、金閣寺をイメージした金色のエレベーター内には京都の名所が、銀閣寺をイメージした銀色のエレベーター内には京都三大祭（祇園祭・葵祭・時代祭）が描かれています。

また、モニターでは展望室の見どころを案内しています。

階数表示器が京都タワーのデザインになっているのも、展望室への期待をより高めてくれます。

展望室に到着すると、そこには地上100mの世界が広がります。

嵐山や清水寺、平安神宮、京都御所、送り火で有名な五山など京都のさまざまな名所が360°のパノラマから見渡せます。

無料の望遠鏡が17台設置されているので、じっくり名所の位置を確認してみましょう。

それから観光へ向かうのも、観光の後で行った場所を復習するのも楽しみ方はさまざま。

眼下の京都駅に目を向けると、新幹線の姿も見られ、空気が澄んでいるときには大阪に完成した日本一の超高層ビル・あべのハルカスや大阪城を見ることもできます。

展望室ではゆったりとした環境音楽が流れ、夜には京都の夜景も眺められるので、ロマンチックな雰囲気もたっぷり味わえます。

一つ下のフロアにはカップルシートもあるので、そこでまったりするのもおすすめです。

ちなみに階段を下りる際、踊り場で振り返って視点を上げてみてください。

すると、そこからは塔のてっぺんが間近に見られます。

風景だけでなく、ここでしか見られない絶景もぜひお楽しみください。

タワーで人気の施設は、実は地下にもあります。

それは地下3階にある大浴場「〜YUU〜」です。

最近リニューアルされ、浴槽が大きくなったことで、さらに広々とした空間でゆったりと過ごせるようになりました。

朝7時から営業しているので、早朝、夜行バスで京都に到着した人やこの周辺でジョギングをする人にとって、大変重宝されています。

タオルやアメニティも完備しているので手ぶらでも安心です。

大浴場で汗をさっぱり流してから観光やお仕事に向かう人も多いそうです。

ちなみに、脱衣所で一際存在感を放っているのが、針タイプのレトロな体重計。

どこかノスタルジーを感じさせます。

そして、開業40周年を記念して2004年に誕生したのが、タワーをそのまま形にしたような公式マスコットキャラクター「たわわちゃん」。

京都タワーの精霊です。土日祝日には展望室でお客様をお迎えします。

たまに地元のイベントやほかのタワーイベントに姿を見せることもあります。

ちなみに制作したのは、滋賀県彦根市のキャラクター「ひこにゃん」を手掛けたもへろんさんだそう。

さらに、50周年に向けて「たわわちゃんプロジェクト」を始動し、公式テーマソング「たわわちゃんのみんなしあわせダンス」も完成しました。

オーディションにより選抜された8人の女の子による「TAWAWA KIDS DANCERS」も結成され、50周年イヤーを盛大に盛り上げます。

また、1月31日に実施される地元園児たちとの「豆まきイベント」にはたわわちゃんも参加します。

さらに、春と秋には「階段のぼり」が開催され、普段は開放されないという螺旋階段（285段）を展望室までのぼると、認定証が授与されるそうです。

足に自信のある方はのぼってみるといい記念になりますね。

京都タワーは年中無休。いつでも京都に来られた方を温かく出迎えてくれます。

今日もちょっと京都通。

では、次回もよろしくお願いします。

取材協力：京都タワー
京都市下京区烏丸通七条下ル
電話番号：（075）361−3215

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